大好きな李禹煥の美術館前で柱と対峙する私
美術館の入り口の『関係項-点線面』。少し傾斜した薄茶色の岩、オベリスクのようにそそり立つコンクリートの柱、黒い四角い鉄板が、真っ白な砂利の上に配置され、その先には、コンクリートの壁が屹立しています。豊かな自然を背景に 点と直線と面が、ただそこにあるだけ。


美術館の入り口の『関係項-点線面』。少し傾斜した薄茶色の岩、オベリスクのようにそそり立つコンクリートの柱、黒い四角い鉄板が、真っ白な砂利の上に配置され、その先には、コンクリートの壁が屹立しています。豊かな自然を背景に 点と直線と面が、ただそこにあるだけ。


直島ベネッセハウス ミュージアムを訪れた時、バスキアの絵の前で、魂の叫びのようなものに打ちのめされ、少し休もうと、すく横にあったレストランの入り口を入りました。すると、コンクリートの壁で縁取りされた瀬戸内海の景色がハッと目に入り、なんだか心が晴れやかに切り替わりました。

杉本博司による世界各地の海と空の濃淡を撮影した水平線の連作が、屋外の海に面したコンクリート壁に展示され、目の前に広がる瀬戸内海の果ての水平線と呼応しています。

計算され尽くしたレストランからの眺め

あ
素敵なカフェやレストランなどの気持ちのよい空間にいくと
心が晴れやかになり、会話が弾みます。
あるいは神社仏閣を訪れ
きりりとした空気に身を置くことで
身が引き締まる思いになることなどありませんか?
空間が心に及ぼす力というのは、大きいと思います。
とりわけ、子どもは空間を認識する能力がとても優れているといわれています。
成長過程にある子どもが生活する空間は、
少なからず「こころやからだに影響を及ぼすものだ」という認識をもつことは必要だと思います。

2013年、式年遷宮の年の伊勢神宮、12月の早朝。桧の香りを含んだ空気に包まれた清々しさは、忘れ得ぬ感覚でした。



ここパースで玄関に下駄箱という概念はないはずなのですが…。このキャビネットの中は、明らかに靴を収納するように棚板が設けられています。女性用なら24足。靴のみならず、コート、バッグ、鍵、サングラス、玄関にちょっと置きたいものは、全てスマートに引き受けてくれる賢いキャビネットです。色は、他にホワイト、ブラック。

これは、母の大切にしている『ほとけさま』。
いつか、どこかで、私も自分の『ほとけさま』と出会いたくて、
方々で骨董などを見て歩くのですが、まだ巡り会っておりません。
さすがに美術館で見る仏像のお顔やお姿に恋してしまうことはあるのですが、持って帰れないので…。
ブランクーシのようなイメージの『ほとけさま』と巡り会えたらいいのだけれど…。

柔和なお顔の小さなほとけさまです。
あ

フランス、ドイツ、USA、ニュージーランド、オーストラリアからのピノノワール18種をテイストできるとても良い機会でしたが、ブラインド、ほとんど外しました。

テイスティングの後のランチョンで、さらにエシェゾーやら色々飲んで、その後は生バンドでダンス。

雲一つない青空。気持ちの良い春の一日。

マーガレットリバーにある WAGYU ファーム
あ

Ginger Morris のオーナーとメルボルンのシェフのコラボで実現した2週間だけのポップアップレストラン。Ginger Morris の裏庭に設えられたラスティックなテーブルや椅子。木陰の席でランチを頂きました。庭と一体となったオープンな厨房で働く人々の動きを見ながら気持ちの良い時間を過ごすことができました。


あまりに素敵な空間だったので、改めてディナーに挑戦しました。お料理も美味しく2週間だけのポップアップレストランとは残念です。

納屋にはパン焼き釜あって、夜はワインバーになる。真ん中の大きなシャンデリアも素敵。


住宅の裏庭に突如出現したレストラン
家具店のオープニングレセプションに招待された時のこと。
そこには、何も特別なものはありませんでした。
それでも、グリーンとレッドのナプキンが彩を添え、
フィンガーフードは、全て取りやすく食べやすい大きさで、
一つ一つ可愛らしくナプキンで巻かれた一口サイズのサンドイッチなど、
ついつい口に運びたくなってしまうのです。
予算をかけなくても、手作りのご馳走を作る時間がなくても、
ほんの少しだけテーブルを演出するセンスとゲストを思いやる心があれば、
私たちは心地よい時を過ごせるものだと感心しました。
和やかで温かみのある素敵なパーティーでした。




シンプルな「線」を考察す「線を聴く」展は、シンプルなかたち展に呼応する形で開催されていますが、
ここで私が魅了されたのは、ロジェ カイヨワ のストーンコレクション(フランス国立自然史博物館蔵)。カイヨワ という人の存在を知らずに50年以上も生きてしまいましたが、フランスの文芸批評家、社会学者、哲学者とのこと。さっそく著書の『石が書く』を読んでみたいと思います。
作品は、瑪瑙や大理石の切断面を研磨したものですが、何万年もの時を経て、様々な鉱物を含み年輪を刻んだ切断面の模様や色彩は、自然にゆだねられた偶然の造形美です。何万年の時の流れを内に秘めているから人を惹きつけるのでしょうか?
『あちこちに石がみずから書き残したしるしは、
それにこだまを返す他のしるしの探索と精神を誘う。
私はこうしたしるしの前に佇み、みつめ、記述する。
そのとき、遊びがはじまる、
発明であると同時に認識でもある遊びが。』
ロジェ カイヨワ
