7月 052015
 
「線を聴く」展 
LISTENING TO THE LINES 
銀座メゾンエルメス フォーラムにて

 

シンプルな「線」を考察す「線を聴く」展は、シンプルなかたち展に呼応する形で開催されていますが、

ここで私が魅了されたのは、ロジェ カイヨワ のストーンコレクション(フランス国立自然史博物館蔵)。カイヨワ という人の存在を知らずに50年以上も生きてしまいましたが、フランスの文芸批評家、社会学者、哲学者とのこと。さっそく著書の『石が書く』を読んでみたいと思います。

作品は、瑪瑙や大理石の切断面を研磨したものですが、何万年もの時を経て、様々な鉱物を含み年輪を刻んだ切断面の模様や色彩は、自然にゆだねられた偶然の造形美です。何万年の時の流れを内に秘めているから人を惹きつけるのでしょうか?

 

『あちこちに石がみずから書き残したしるしは、

それにこだまを返す他のしるしの探索と精神を誘う。
私はこうしたしるしの前に佇み、みつめ、記述する。
そのとき、遊びがはじまる、

発明であると同時に認識でもある遊びが。』

ロジェ カイヨワ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

  •  7月 5, 2015

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