7月 022017
 
グロピウス邸 食卓の灯り – 篠田桃紅

 

グロピウスと親交のあった篠田桃紅さんの本の中で、彼女がグロピウス邸招かれた際の照明についてのくだりが面白かった。

「ペンダントライトで丸いテーブルの面だけを照らして
椅子に腰掛けている我々はほんのり明るいだけ
だから食事して話すことが気楽なの
食べている口元など明るくしない。」

 

彼女の凛々しさ…私の大切な憧憬の人です。 本文より 「まだ、ふと心にかつてみない、 美しい線が走り抜けるように感じるときがあり、 それを可視のかたちにしたいと思い、 それは一種、熱望というような希(ねが)いでもあり、 この老い、老いさらばえた私の心を駆り立てます。」……。だから、老いないのでしょう。

 

  •  7月 2, 2017

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