5月 012014
 

サンセバスチャンの市場にすっかり感心して納得して

 

フランスの思想家ジャン=ジャック・ルソーが、

バスク地方の文化的伝統の中心地であり、自由と独立の象徴的な町『ゲルニカ』について記述しています。

「ゲルニカには地上で一番幸せな人びとが住んでいる。聖なる樫の樹の下に集う農夫たちがみずからを治め、その行動はつねに賢明なものであった…。

そんなバスク地方は今でも、スペインでありながら似て非なるもの。

独自の言葉と文化を頑なに守り続けています。

ビスケー湾の豊かな海の恵み、山間の広大で緑豊かな牧草地や豊富な雨は、質の高い酪農品と瑞々しい野菜を生む。食材は一級品。

人々は、繊細でまじめで勤勉。明るくて温かい。

食材を慈しみ、創造力に富んでいて、食べることを謳歌している。

特にサンセバスチャンには、高城さんの本のタイトル通り、

人口18万の都市に三つ星レストランが3店、世界ベスト10レストランが2店ある。

レシピはフランスのような秘伝ではなく、きちんと図式化され公開されていて、レシピを共有しながら競争することで、

技術や味のレベルアップが生まれるという革新的な考え方。

何故こんな不便な所に世界から美食家が押し寄せるのか、よーくわかりました。

 

 

木曜の夜、サンセバスチャンの市場は、バルになります。八百屋も肉屋も魚屋も店の前でピンチョスを売り、生バンドや即席バーも入る。写真がありませんが、魚屋の前に並んだ寿司スタンドは、やはり人気があります。地中海のマグロもなかなかおいしい。

 

近代的で清潔感のあるサンセバスチャンのラ・ブレチャ市場。(Mercado de la Brexta) それにしても、この市場、やたらと女性がテキパキ働いてます。

 

ほとんど近海ものですから、新鮮なのはもとより、まるで築地のような鮮魚に対する扱い方です。

 

 

このおばちゃん達、おしゃべりしながら、しっかり手を動かして、野菜の下処理をしている。 それもとても繊細に丁寧に。さやから出された小さなえんどう豆のパック。、筋を取ってきれいに切り揃えたインゲンのパック。 アスパラの皮も剝いて真空パックにしています。

 

 

皮を剥いたアスパラは、先の部分と根本の部分とが別々の真空パックになって売っています。確かに用途を使い分けるべきですから…。

 

『旅の友』だった人参スティック。綺麗に面取りされて 4 cm 位の一口サイズになっています。

 

  •  5月 1, 2014

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